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タイでの主な日本人向け求人業種・職種・職位
具体的な転職活動を進める上で、どのような仕事があるのかを知ることは非常に重要です。ここでは、タイでの主な日本人向け求人の業種や職種、職位について説明していきます。
主に日系企業からの日本人求人
基本的に、日本人を採用したい企業の多くは、日系企業になります。 主な理由は、日本本社とのやりとりや、同じ日系企業との対応に、日本人や日本語可能人材が必要だからです。 日系企業へのアプローチや日本人相手のサービスに際し、タイ企業や欧米企業からのポジションもありますが、求人数はあまり多くありません。 タイで転職活動を行う際は、主に日系企業からの求人情報を探していくことが一般的です。
主な求人業種:製造業、物流、商社などが中心。サービス業も増加。
求人が多い業界は、タイに進出している日系企業の多い業界とだいたい同じような割合になります。
過去に進出した日系企業は製造業中心でしたが、現在タイに進出している日系企業の半数以上は非製造業で、製造業は4割程度となっています(2017年度JETRO調査)。
タイでの製造・輸出拡大で製造業は発展し、タイ現地での市場拡大のため、サービス業が増加しているようです。 求人も、製造業と非製造業で、約半々程度の割合です。
<主な製造業企業>
製造業企業は多くの工場を持ち、自動車、家電、エレクトロニクス製品、食品など多様な製品の製造を行っています。チョンブリやサムットプラカーンなどの地域では、複数の工業団地に多くの工場が立ち並んでいます。
- 自動車関連:自動車・輸送用機器のための金属部品等の製造・加工
- 電気・電子機器:家電等に使用される精密部品、精密機器の製造・加工
- プラスチック製品:自動車・輸送用機器、家電、消費財等のプラスチック製品製造・加工
- 食品:農水産物の製造・加工、冷凍食品、調味料、嗜好品等の製造・加工
<主な非製造業企業>
非製造業の中では、商社、IT、物流、サービス業、飲食業などが、バンコクに多く進出しています。
- 商社:総合商社、専門商社など
- IT :システム開発、パッケージソフト開発・販売など
- 物流:陸運、海運、空運、フォワーダー、引っ越し業など
- サービス業:ホテル、観光、コンサルティング会社、会計会社、人材紹介など
- 飲食業:個人レストラン、フランチャイズなど
主な求人職種:事務系は営業・経理・人事総務など、技術系は製造系・ITエンジニアなど多様。
<主な事務職>
事務職の求人では、未経験からでもチャレンジできる職種が多く、幅広く求人を検討することができます。
- 営業、コンサルタント:法人営業、個人向け営業、コンサルティング営業など
事務系の求人では、営業職が最もポピュラーです。どの業界でも、常にニーズの高い職種で、未経験でもチャレンジ可能です。
主に日系企業の日本人窓口や、日本人顧客に対し、営業活動を行います。営業先が日本人以外の場合は、英語中心に営業を行います。
- 経理、人事、総務:タイ人経理業務の管理、日本人駐在員関連の人事・総務など
経理や人事総務のポジションは、資格や経験を問われることがあります。例えば、経理職では、タイ人経理スタッフの作業の流れや手続きを管理するため、経理の実務経験や簿記等の資格が必要となる求人が多いです。
- コーディネーター:日本人とタイ人の調整など
タイに特徴的な職種として、日本人コーディネーターという職種があります。この職種は、社長や管理職にいる日本人社員とタイ人社員との間で、様々な調整や橋渡しを行います。タイ人社員が多数を占める会社において、大切な役割を担うポジションです。
<主な技術職>
技術系の求人では、製造現場での様々な職種があり、一般的に過去の職種経験が必要となります。
- 技術エンジニア:現場の技術管理、タイ人指導・管理など
生産現場にて、タイ人エンジニアと協力しながら、実際に製品製造を行う職種です。日本での経験や知識を用いて、業務工程の改善や、タイ人エンジニアの管理、技術向上を行います。
- 生産管理、品質管理、設備管理
製造コントロールを行う生産管理、製品の品質をチェックする品質管理、工場設備を保守・整備する整備管理など、製造に関する様々な職種も、多く求人があります。中でも、生産管理の職種は、未経験者や文系出身者でもチャレンジ可能なことがあります。
- ITエンジニア:SE、PM
主にタイ人のプログラマーを管理しながら、システム設計・構築、ソフト開発を行う職種です。PM職の場合は、営業とともに顧客との打ち合わせや交渉などを、日本語や英語で行うこともあります。
主な職位:スタッフからマネージャー、現地法人社長や工場長など幅広い。
業務上の立場である職位も、様々な求人があります。年齢や経験に応じて、多彩な職位の求人に応募することができます。
- 20~30代:スタッフ職
若手向けには、現場業務を当たるプレーヤーやスタッフ職があります。タイ人とともに、営業目標や生産目標の達成を目指します。
- 30代以降:マネージャー職
30代以降になると、タイ人の部下を持つマネージャー職の求人も該当してくるでしょう。タイ人社員の管理、育成を任されたり、自らも目標を持つプレーイングマネージャーになったり、管理職も様々です。
- 40代以降:シニアマネージャー、上級管理職
さらに40代以降では、上級管理職の求人にチャレンジできるかもしれません。
現地法人の責任者であるMD(Managing Director)は、社長のようなポジションです。技術職では、工場長として工場の全責任を担うポジションがあります。数は少ないですが、タイではこのような上位管理職の求人も募集されています。
タイにある日本人求人の、主な業種、職種、職位について簡単にご紹介しました。これらは、数多くある求人の中でも、一般的なものになります。その時の景気や社会情勢により、求人の多い職種や業種は常に変化します。
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出典
- JETRO タイ日系企業進出動向調査 2017 年
https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/01/762117c2abed4a1c/20170074_report.pdf - JETRO 2020年度 海外進出日系企業実態調査(アジア・オセアニア編)
https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/01/b5dea9948c30e474/20200017.pdf